水害を乗り越え営業再開 ◇しらゆり美容室◇
7月8日未明まで降り続いた豪雨の影響で、津保川が氾濫し、岐阜県関市上之保地域では200軒以上の建物が床下床上浸水や、
車が流される、
道路が陥没する、
などといった上之保地域の歴史史上最大級の被害があった。
最も被害が大きかった、上之保生涯学習センターの裏通り、川合・棚井地区。
ここは、スーパー、自転車店、精肉店、衣料品店などなど、様々なお店が立ち並んでおり、いわゆる「商店街」のような存在。
この通りの裏側には、津保川が沿うように流れている。
水害で、高い所で2メートル近くまで濁流が押し寄せて、ほぼ全軒が床上浸水被害。
その中の1軒、
「しらゆり美容室」が7月25日に営業再開!!
お店を経営する、2代目の長谷部清二さんから氾濫当時の状況をお聞きした。
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就寝中で、親族の声で目が覚め、すぐさま高台へ車を移動。
お店兼自宅に戻ってきたら、すでに40cmほど水が来ており、お店入り口のガラスが割れていたり、物が浮いていたりしていた。
そんな状況の中、2階へ避難し、外を見ると、近寄れないほどの濁流がお店の前の道を勢いよく流れていた。
その時、有線放送が流れていたそうだが、物がどこかにぶつかる音や勢いよく流れる濁流の音で全く聞こえなかった。
水が引くまで、自分の身を守ることと、家族のことだけしか考える余裕がなかった。
水が引き、夜が明けてお店を見ると呆然とした。
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道路陥没や土砂崩れによる通行止めや交通規制が各地で起こっている中、水害当日に親族や、子どもの友人、同級生が駆けつけ、泥の掻き出しや片づけを行った。
リニューアルし、7月25日(水曜)、営業再開することができた。
水害当日から営業再開に至るまで懸命に発信をされていた息子さんのお店ブログはこちら↓↓
長谷部さんは、お店を再開した理由をこう話す。
片づけをしているときもお客さんから心配する声や再開を望む声をたくさんもらった。
髪を切りたいと思っているお客さんがいらっしゃる限り、期待に応えるのが私の使命。
お客さんに「再開します」と電話をしたところ、再開初日から多くのお客さんが来店。
お客さんの声
◆私、家に来てもらって結婚式に着る着付けをしてもらった。
もう50年くらいのお付き合い。
これを機に辞めるお店多いし「どうしよー」と思った。
電話もらった時、うれしかった
◆上之保で80年生活してるけど、ここまでの被害は初めて。
再開すると聞いてうれしかった。
◆ここできれいにしてもらうと、家で鏡が見れるようになる。
水害後、気になって電話をかけたくても、電話をかけにくかった。
再開する電話が来て、ほっとした。
タナカ記者より・・・
開店してから60年余り。
「お客さんをきれいにする喜びがある」と長谷部さん。
お客さんの好みや要望を知り尽くし、お客さんを大切にする。
心から美容がお好き。
これらの長谷部さんの想いがお客さんに伝わっているからこそ、心から愛されている美容室なのだと感じました。
また、息子さんや娘さんからプレゼントされた、お花には、メッセージカードが!
ご来店の際には、そちらもお見逃しなく。
がんばるぜ上之保!
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しらゆり美容室
関市上之保15016-6(上之保生涯学習センター裏通り)
営業時間:8時半~18時
定休日:月曜・第3日曜
TEL&FAX:0575-47-2144
※電話をしてご来店下さい。
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※この記事は当ブログのみの公開です。
※一部の写真に岐阜県加茂郡富加町で美容室をされている、息子さんのお写真を使用しています。
2018年7月27日公開
タナカ新聞とは・・・??
岐阜県関市上之保地域で関市地域おこし協力隊として活動する田中利弥(私)が、上之保地域で独自の目線で見つけたヒト・モノ・コトを取材し、不定期で発行している新聞です。
〇掲載場所
関市上之保地域
▼上之保温泉「ほほえみの湯」 ▼上之保生涯学習センター ▼珈琲すずらん
関市武儀地域
▼道の駅「平成」 ▼武儀生涯学習センター ▼津保川診療所 ▼津保川中学校
関市街
▼関市立図書館
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