*375体の土雛並ぶ* 第1号
表情・色彩豊か ~関市上之保生涯学習センターで土雛展開催中~
関市上之保生涯学習センター、エントランスホールにて土雛375体を展示している。1体1体違う表情をもつ色彩豊かな土雛は圧巻。
展示はおよそ10年前から行っており、全て同地域内外からの寄付で年々数を増やしている。
同地域では、女児が誕生すると親戚や近所の方から一つずつお祝いに頂き、旧暦にあたる4月3日のひな祭りまで仏間や中の間に雛段をつくり、飾る風習があった。当時、土雛販売業者がこの時期になると現れ、目新しい人形を目にした子どもたちは両親におねだりをして買ってもらい、その都度自宅で飾る土雛の数を増やしていた。子どもたちは各家庭にある土雛を見て回って交流し合うという風習もあった。
だが、昭和後期から平成初期になると時代の移り変わりで姿を消した。
上之保地域の活性化に取り組む上之保ふれあいのまちづくり推進委員会は、多くの家庭の押入れの常連となっていた土雛に目をつけ10年以上前から同センターにて毎年この時期になると展示している。
同センター長の加藤洋子さん(74)は「子どもの頃、父から家に飾ってあった土雛人形にまつわる言い伝えをよく聞いていた。」と懐かしむ。4月3日まで。
2018年3月13日発行
タナカ新聞とは・・・??
岐阜県関市上之保地域で関市地域おこし協力隊として活動する田中利弥(私)が、上之保地域で独自の目線で見つけたヒト・モノ・コトを取材し、不定期で発行。
〇掲載場所:上之保生涯学習センター・上之保温泉「ほほえみの湯」
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